CAPICとは

CAPICとは

刑務所で製作した製品は、従来から刑務所作業製品と呼ばれていますが、より広く親しめるブランドイメージに変えるとともに、「安くて品質の良い」商品を広くご愛用いただくようにするため、矯正協会刑務作業協力事業の英訳(Correctional Association Prison Industry Cooperation)の頭文字をとったものです。そして、「CAPIC」と、この文字を組み合わせたマークを作り、これを商標としております。
なお、売上げの一部を犯罪被害者支援団体の活動に助成しています。

CAPICロゴマーク

刑務作業の紹介とお願い

  • ・平成31年4月1日末現在、約4万1千人の受刑者等が、全国75の刑事施設(刑務所等)で木工、印刷、洋裁、金属、革工などの作業に就業し、職業的な技能の向上を図っています。
  • ・受刑者は、社会復帰に備え、規則正しい毎日を送りながら健全な心身を養うため、職員の指導の下、所内の工場等で刑務作業を実施しています。
  • ・円滑に刑務作業を実施し、受刑者に職業的な技能を付与するためには、皆様方の御理解とお力添えが必要です。

刑務作業とは

刑務作業は、刑法に定められている懲役刑の内容であるとともに、受刑者が改善更生し、円滑に社会復帰をするための重要な処遇方策の一つです。
受刑者に規則正しい勤労生活を行わせることにより、その心身の健康を維持し、勤労精神を養成し、規律ある生活態度及び共同生活における自己の役割・責任の自覚を助長するとともに、職業上有用な知識及び技能を付与することにより、円滑な社会復帰を図ることを目的として行われています。
そこで、そういった目的にふさわしい作業を必要としていますので、何とぞ刑務作業の積極的なご利用をお願いいたします。


刑務作業のメリット

刑務作業は国の施策であり、安心して仕事を任せていただけます。

  • 常時一定の労働力が確保できます
    安定した労働力の確保は、民間企業にとってかなりの関心事と思われます。施設では、通常、一社について10人~200人ぐらいの労務を提供しております。
  • 敷地の購入費、工場、倉庫等の建設費がいりません
    刑務所には工場等の建物が整置されていますので、機械設備を持ち込んでご利用いただくことが可能です。また、土地、建物を維持するための租税が節約できます。
  • 経常費が節約できます
    国の機械設備、矯正協会の材料等を利用いただくこともできますので、その分だけ経費の節約ができます。
  • 情報管理が徹底できます
    刑務所での情報は、施設の特殊性から管理が徹底されております。
  • 労務管理の心配がいりません
    労務管理は、すべて刑務所の責任で行いますので、何ら心配はいりません。
  • 福利厚生関係経費が要りません
    国において措置されるため、受刑者については、一般労働者に必要な福利厚生費、保険料などが必要とされません。
  • 技術指導者が配置されています
    受刑者は、入所前の職歴、適性、知能程度等を考慮してできるだけ本人に適する作業に配置されています。また、受刑者に対する技術指導のため、全国で約600 名の専門職員が配属されており、職業訓練を通じて技能者養成に努めています。
    なお、作業内容によっては、技術指導のため発注者から技術指導者を派遣していただくこともできます。